DIYハウスクリーニングをするときに、必須アイテムといえるのが「家庭用洗剤」です!
どのご家庭にも一つ、あるいは2つ以上の家庭用洗剤を常備していることもありますが、実際のところは各洗剤を効果的に使えている人って案外少ないのです。
毎日のお掃除が億劫で仕方ない、いつも時間がかかって掃除しているという人に向けて、今回は「家庭用洗剤の種類についての知識」、そして「汚れの種類に合わせた洗剤の正しい使い分け」についてご紹介します!
目次
知らないと損する「家庭用洗剤の種類」や特徴
「家庭用洗剤」は、大まかに分けて3種類あります。
おもに台所洗剤として使われるのが、「中性洗剤」です。そして、おもにトイレ用として使われるのが「酸性洗剤」、キッチン周り用に使われるのが「アルカリ性洗剤」です。
酸やアルカリ性の強弱を表す数値(pH)が低くなると酸性になりますし、高くなるとアルカリ性、数値が中心になると中性になります。
中性洗剤の特徴
・市販されている一般的な台所洗剤は中性洗剤
・手荒れなど、皮膚への刺激が比較的少ないのが特徴
・洗剤のなかでも安全性が高い
・さまざまな汚れに使えるけど洗浄力は比較的低い
・pH数値は7
酸性洗剤の特徴
・トイレの尿石や蛇口の水垢、浴槽内の石鹸カスに効果あり
・アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使うのがベスト
・炭酸カルシウム素材や鉄素材のお掃除には不向き
・塩素系漂白剤とは絶対に混ぜない!有毒ガスが発生して非常に危険!!
・pH数値は3未満
アルカリ性洗剤の特徴
・洗浄力が高い
・油汚れや皮脂汚れ、カビの除去に高い効果
・食べ物のカスや垢などのたんぱく質汚れに向いている
・軽い油汚れには弱アルカリ性洗剤でも対応可
・アルミニウム素材は腐食させてしまうため不向き
・pH数値は11~14
中性・酸性・アルカリ性以外の家庭用洗剤もあります!
自分でハウスクリーニングをするときには、中性・酸性・アルカリ性洗剤の3種類の洗剤を使い分けることが基本ですが、洗剤の世界は非常に奥深く、さらに詳しくいうと「漂白剤」や「研磨剤」といった洗剤があります。
つぎに、この漂白剤と研磨剤の特徴や使い方について見ていきます。
漂白剤の特徴
「漂白剤」は、食べ物のカスや飲み物、インク、化粧品などで付いたシミや汚れを分解して取り除くための薬剤です。漂白剤の種類は、おもに「塩素系」や「酵素系」という二つに分けることができます。
「塩素系漂白剤」は、おもにカビ汚れを分解し除去することができます。カビがこびりついたタイルの目地や浴室の黒カビ、ヌメリなどに効果があります。色のついた素材は色落ちをしてしまうので、洗濯で使うときには白物だけに限定して使いましょう。
「酵素系漂白剤」は、塩素系漂白剤にくらべて漂白効果が弱いことから、色のついた素材にも使えることがメリットです。色落ちの心配が少ないため、洗濯や食器洗いなどにも使えます。漂白効果のほか、除菌作用や殺菌作用、防臭作用がある漂白剤です。
研磨剤の特徴
「研磨剤」は、一般的にはクレンザーと呼ばれています。
こびり付いた汚れや頑固な汚れを「こすり落とす」ための洗剤であり、粉末状タイプとクリーム状タイプがあります。お掃除箇所によっては研磨剤を使うとキズをつけてしまうこともあるので、使い方には気をつけましょう。
クリーム状タイプの研磨剤は、粉末状タイプよりも粒子が細かいので比較的キズがつきにくいとされています。
まとめ
家庭用洗剤についての特徴やハウスクリーニングするときの活用法など、基本的な使い方を覚えているだけでも随分お掃除がしやすくなるはずです。
どの家にでもありそうな家庭用洗剤ですが、洗剤ごとの使い方を間違ってしまうと汚れが全然落ちなかったり、素材にキズを付けてしまったりということがあるので気をつけましょう。